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絶対音感とは

絶対音感とは
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自分が『絶対音感なのか』『相対音感なのか』分かる簡単なテストを始め、絶対音感を習得するための音楽知識を、なるべく専門用語を使わず詳しく解説します。

具体的には『音感とは』『音階とは』『音名と階名とは』『相対音感とは』『絶対音感とは』『絶対音感の習得方法』『移動ド唱法』『固定ド唱法』です。

▼目次

まず今自分が絶対音感なのか、相対音感なのか簡単なテストをしてみましょう。

このテストでたとえ当たらなかったとしても大丈夫です。絶対音感は先天性(生まれた時に既に持っている)能力ではなく、後天性(生まれた後に習得する)能力です。
現状そうであるというだけで、能力を伸ばすことは十分可能です。

もくじ

絶対音感、相対音感の簡単なテスト

いかがでしたか?言い当てられたかたは絶対音感と言えると思います。
当たらなかったとしても、2つの例のどちらも『ドレミファソラシド』と聞こえたのではないでしょうか。

もしくは『なんか違うけどなんの音かまではわからなかった』ではないでしょうか。

『ドレミファソラシド』と聞こえたかたは『相対音感』を持っています。
『なんか違うけどなんの音かまではわからなかった』かたは、能力の成長途中のかたです。
『ドレミファソラシド』と聞こえたことが『相対音感』の正体なのですが、『絶対音感』と『相対音感』を理解するためには、基本的な音楽知識が必要になります。

この記事を読むことで、絶対音感を習得するための知識を体系的に得ることができます。

楽譜の読み方は別記事で書いていますのでそちらも参考にしてみてください。

テストの答えは下の楽譜です。答えを見てしまうとテストの意味がないので、テストされたいかたは、動画を先に見てくださいね。

1回目のテスト

絶対音感テスト-ホ長調

『#』がいっぱい付いていますが、この記事を読むことでわかるようになります。
この楽譜は『ホ長調』で書かれています。有名な曲だと『AKBのヘビーローテーション』などがホ長調です。

イタリア語(伊)ファ
日本語(日)
英語(英)CDEFGABC
ドイツ語(独)CDEFGAHC

ピアノの楽譜の読み方でも少し解説しましたが『ドレミファソラシド』はイタリア語です。

『ホ長調』が何を示しているのかは、『ホ音(伊:ミ 英独:E』を基準に音階を示したものです。
この文章で分からないのは当然で、後で出てきますので軽く覚えておいてください。

2回目のテスト

絶対音感テスト-ハ長調

こちらは『#』や『♭』がついていないので『ハ長調』で書かれています。

絶対音感を習得するための知識

次から『絶対音感とは』を体系的に知るために順を追って解説していきます。
原理を知らないと結局『絶対音感はなんでもドレミに言い換えられる人』『相対音感はそれ以外の人』という認識しかなくなってしまいます。
音は見えないので分かりづらいですよね。ここではなるべく分かりやすくなるように解説します。

音感とは

そもそも音感とはなんでしょうか。

音感とは、音の高さを認識する能力のことです。
音感というと難しく聞こえますが、要は声で言えば『この人声が高いな』とか『この人声が低いな』と感じる能力です。
別の例を挙げると『女性は声が高い』『男性は声が低い』などそれだけです。
難しく考えずシンプルにそんな感じなんだなと思ってもらえると幸いです。

音階(ドレミファソラシド)とは

『ドレミファソラシド』の並びのことを『音階(Scale)』といいます。種類は長音階(長調)と短音階(短調)がありますが、分かりやすくするため、この記事では長音階のことを音階と呼んでいます。

『絶対音感』『相対音感』を説明する際に、そもそも『ドレミファソラシドってどういうのをドレミファソラシドというのか』を分かる必要があります。

この解説を読むことで『なぜどちらもドレミファソラシドに聞こえたのかが分かるようになります。

目に見えない音を、一番簡単に把握できる鍵盤を例に解説します。

音階-1

楽譜の音と楽器の音を一致させるために、音楽の音はド〜シまでの音が連続して構成されています。

『ドレミファソラシド』の最初のドと最後のドは、簡単にいうと同じ響きを持つ音です。
この同じ響きを持つ音のことを音楽用語で『オクターブ』といいます。

オクターブ-1

オクターブはドだけに限らず、レとレ、ミとミなど他の全てで、同じ響きをもっています。

オクターブ-2

オクターブまでの音を黒鍵(ピアノの黒い鍵盤)も含めて半音単位に12個に分割したものが、現代における『ドレミファソラシド』となっています。
音楽用語でいうと『平均律(12平均律)』と呼びます。

平均律-1

簡単にいうと、人が分かりやすいように『ドレミファソラシ』を一塊として半音単位で12個に音を分割したものです。
分割した音にそれぞれ番号を振りました。

ここで注目するべきなのは12分割し割り当てられた数字に注目してください。

『ドレミファソラシド』の中で隣り合う数字が2つ違うものと、1つしか違わないものがあると思います。
半音単位で分割されていますので1つ違うものは半音の関係、2つ違うものは全音(2つ違う場合全音と呼びます)の関係になります。

平均律-2

『ドレミファソラシド』にあたる鍵盤の数字はそれぞれ『1・3・5・6・8・10・12』になっています。
ドレミファソラシドに相当する番号を赤丸にしました。

つまり『ドレミファソラシド』は次のような構成になっています。

ハ長調楽譜-音階-1

文章で説明すると、数字が1つ違う音の関係を『半音上げた(下げた)音』、2つ違う音の関係を『全音上げた(下げた)音』といいます。

『ド』=『シを半音上げた音』もしくは
『ド』=『レを全音下げた音』
『ミ』=『レを全音上げた音』もしくは
『ミ』=『ファを半音下げた音』です。

ド→全音→レ→全音→ミ→半音→ファ→全音→ソ→全音→ラ→全音→シ→半音→ド

この構成が音階(ドレミファソラシド)の正体です。

このことは、『絶対音感』『相対音感』を知る上でとても重要なので覚えておいてくださいね。

音名と階名

さて、ここまでは小中学校の音楽教育で、ある程度学んだことの復習でした。ここからこの記事の一番の難所になります。それは、日本の小中学校の音楽教育で行っていない部分だからです。
日本の音楽教育は、欧州(ヨーロッパ)と比べて遅れているといわれている部分でもあります。

私も学んだ時に『なにいってるのか、さっぱり意味がわからない』状態になりましたが、いろいろ学ぶ内に理解できるようになりました。

私自身の経験も踏まえて、なるべく分かりやすい解説を心がけますが、1度読むだけではなかなか難しいかもしれません。

それは多くのかたにとって『今まで学んだことのない、新しい知識』になるためです、頭の中を整理しながら読んでみてください。

ご存知のかたは、復習がてら読んでいただけると幸いです。

ただ1ついえるのは、既に多くの人が『感覚』で行っていること『なんとなく』を知識として文章にしたものです。

『意味わからん』となるのは、聴覚など五感は主に右脳が司っているのに対し、『相対音感』や『絶対音感』を理解、習得するためには『感覚』と主に左脳が司る『分析・計算』をある程度リンクしてあげる必要があります。

小さなお子さんは『吸収力が論理や計算を超越し、勝手に習得していて、分析、計算や論理は後付け』なんてこともあり得ますが、成長してしまうとその方法は、非効率だと言えます。
ただ大人には、小さなお子さんより優れた『考える力』という武器がありますので、それを活用すると効率が良いと思います。

『絶対音感』や『相対音感』とは、なんの関係もないと感じるかもしれませんが、大いにあります。

それでは頑張っていきましょう。

日本の音楽教育では、この『音名と階名』を『同じもの』として教えています。
それが『ドレミファソラシド』です。

ハ長調楽譜-音階-2

『ドレミファソラシド』は、ほぼ世界各国共通で『階名』のことを指します。
『音名』は国によって異なります。
ここでは一般的によく使われる英語表記にしています。

音楽の『コード』なども英語表記なので英語になれておくとプラスになると思います。
ハ長調の場合は『ドレミファソラシド』=『CDEFGAB』です。

クラシック畑のかたはドイツ語を目にすることが多いと思います。

日本の音楽文化は多言語がごちゃ混ぜのため、より一層分かりづらくなっていますね。

説明に進む前に、整理します。

階名
ファ
音名
イタリア語(伊)DoReMiFaSolRaSi
日本語(日)
英語(英)CDEFGAB
シーディーイーエフジーエイビー
ドイツ語(独)CDEFGAH
ツェーデーエーエフゲーアーハー

日本では音の名前を日本名で呼ぶ人は、ほとんどいませんよね。
この楽譜は『ハ長調』で、調については日本語で呼びますが、現状他の部分で、日本語は一般的にあまり使われていません。
『ハ長調』に関しても、英名の『Cメジャースケール(C Major Scale)』を使ったりと、時と場合によって複数の言葉を使い分けているのが現状です。

ハ長調では、音名も階名も同一なので特に問題ないのですが、テストで使用した『ホ長調』や他の調の時にややこしくなります。
また『絶対音感』『相対音感』を理解するためには、『音名』と『階名』の違いを知る必要があります。

『絶対音感』『相対音感』のテストで使用した『ホ長調』は『#』がいっぱいなので、まず例として『#』が1個だけの『ト長調』を見てみましょう。

ト長調 (G Major Scale)

ト長調楽譜-音階-1

ト長調は『ト(英独:G 伊:Sol)音』を『主音(ド)』として音階(長音階)を展開したものです。

細かいところはさておき、注目してもらいたいのは、『全音』と『半音』の構成が『ハ長調』と一緒になっていることを確認してください。

ハ長調とホ長調とト長調の関係-説明用楽譜

鍵盤だと赤丸の位置は違いますが、番号の並びは『ハ長調』と一緒で、『ハ長調のドレミファソラシド』と『ト長調のドレミファソラシド』は同じ番号『1・3・5・6・8・10・12』です。

要するに単に『半音』7個分移動しただけです。

ト長調-音階-2

『半音単位』で、同じだけ音符を移動させることを、音楽用語で『移調』といいます。

次のような関係が成り立ちます。

ハ長調とト長調の関係-移調楽譜

もやもやすると思いますが、もう少しでスッキリするので頑張って下さい。

続いてホ長調です。

ホ長調 (E Major Scale)

ホ長調楽譜-音階-1

ホ長調は『ホ(英独:E 伊:Mi)音』を『主音(ド)』として音階(長音階)を展開したものです。

ここでも、注目してもらいたいのは、『全音』と『半音』の構成です。『ハ長調』及び『ト長調』と一緒になっていることを確認してください。

ハ長調とホ長調とト長調の関係-説明用楽譜

鍵盤も同じで、赤丸の位置は違いますが、番号の並びは『ハ長調』『ト長調』と一緒で、『ドレミファソラシド』は同じ番号『1・3・5・6・8・10・12』です。

『ホ長調』は単に『ハ長調』を『半音』4個分移動しただけです。

ホ長調-音階-2

『ホ長調』も『半音単位』で同じだけ移動させただけなので、先ほど解説した『移調』という言葉で表現することができます。

次のような関係になります。

ハ長調とホ長調とト長調の関係-移調楽譜

両方とも『ドレミファソラシド』に聞こえた理由

絶対音感テストで両方とも『ドレミファソラシド』に聞こえたのは、『ドレミファソラシド』を『ハ長調で表現したか』『ホ長調で表現したか』の違いだけしかなかったからです。

つまり、相対音感の人の多くは『音名』で音を捉えているのではなく、『階名』で音を捉えているということです。

この『主音(ド)』を調によって移動させる呼び方を、音楽用語で『移動ド唱法』といいます。

移動ド唱法

なぜこんなややこしいことになっているのか、簡単に分かる方法は、歌ってみることが手軽で手っ取り早いです。

カエルの合唱の楽譜(ホ長調)-階名

カエルの合唱、ホ長調バージョンです。

試しに『音名』で歌ってみましょう。
楽譜を見ただけで、おおよそ想像つくと思いますが、音名はともかくとして『#』がうざくて歌えないですよね。

今回の解釈は少し強引ではありますが、『#』や『♭』がついていると音が把握しずらいため『階名』の『ドレミファソラシド』で感じた方が、歌は感覚的に理解しやすいです。

そうでないと今回のカエルの合唱は次のように考えないといけなくなります。ハ長調からホ長調になったから、半音4個移動してるから、カエルの合唱の『か』は『E(Mi)』だな。かえるのうたが〜♪の『え』は『か』から全音離れてるから『F#(Fa#)』だな、F#ってどんな音だっけ・・・以下略・・・

まどろっこしいですね。実際は伴奏があって音の出だしさえ合えば、考える必要なく、感覚的に歌うことができます。

歌を歌うときには『なに調』で書かれているかということは感覚的にはどうでもよく、メロディーさえ頭の中にあれば伴奏にキーを合わせて歌うことができるためです。

カラオケの『キー』は、曲の全体を半音単位で上げ下げできる機能だということを、解説しました。
あの操作をすることで、楽譜上では移調をしているわけです。

歌う方は、調を意識することなく歌うことができます。

原曲キーでないと歌いづらいと感じる(音を外してしまう)人は、音の認識能力が高く『頭の中の音と聞いている音(今回はカラオケから流れる曲)に乖離(頭の中の音と聞いている音が違う)が生じているからです。

移動ド唱法は感覚的に理解しやすい呼び方といえます。

また声楽以外に、移調楽器にも『移動ド唱法』はよく使われます。移調楽器について少しだけ触れます。

移調楽器とは、トランペットなどの管楽器に多く存在する、記譜音(楽譜に書かれている音)と実音(実際に出す音)が異なる楽器のことです。

吹奏楽をやっていたかた以外は『なんのこっちゃ』と思うと思います。私がそうでした(^^;)

普通の人にはあまりなじみがありませんが、トランペットにはいくつか種類があります。
吹奏楽やポップス、ジャズに多く使われる『B♭トランペット』を例に解説します。

トランペット

簡単にいうとB♭トランペットは記譜音Do(C)で書かれていた場合、そのまま吹くと出る音はSi♭(B♭)になるトランペットです。

トランペットの記譜音と実音

なぜこうなっているのかは、トランペットを演奏するのに、楽譜は記譜音であるほうが都合が良いからです。

トランペットは写真を見ていただければわかるように、大まかにいって3本のバルブを上下させて音を作り出します。(もちろんそれだけではなく微調整する機構がついていますが、ここでは分かりやすいように3本と定義しています)

ピアノは全ての音を鍵盤に表せますが、トランペットの場合バルブ3本しかありません。

組み合わせだけで考えてみても、バルブ3本でできる組み合わせは最大8通り(実際の楽器では7通り)です。

音階で解説したとおりドレミファソラシドは12個に分割していますので、単純に指の組み合わせだけだと1オクターブも出せないことになってしまいます。

実際はそんなことはなく、色々な音を出すことができます。
つまり同じ指使いで、唇をふるわせる度合いを変えることで、異なる音を出すことができます。

トランペットの記譜音というのは、この指使いをベースに記載されています。

指使いと楽譜が一致していたほうが分かりやすいですよね。

そのため楽譜の記譜音と、実際に出る音が異なるという現象がおきています。

先ほどのカエルの合唱をハ長調に移調してトランペットの楽譜を作成しました。(ホ長調のままだと複雑すぎました)

カエルの合唱(ハ長調)-トランペット用楽譜

見ていただくと分かる通り記譜音と階名、記譜名と音名が異なっています。

移調楽器の人と他の移調楽器、または移調楽器ではない楽器の人が会話するときには、どの名前の音で会話するか統一してないと、『話が伝わらない』なんてことが、あり得ます。

相対音感とは

ここまで読まれたかたであれば、あとはそんなに難しくありません。

『相対音感』の『相対』とは、何かを基準にして、それに対してどうなのかという意味です。

例えば、地球は自転していますよね。日本だとおおよそ時速1300km(マッハ1.1)ぐらいの速度で地球は自転しています。
でも何もしていなければそんなことは思わず、静止していますよね。

これは地面を基準とした場合に、相対的に自分は静止していると言い換えることができるためです。

もう1つ例を出します。

相対音感説明用画像-1

Aは進行方向に時速20kmで自転車で走行しています。
Bは進行方向に時速10kmで自転車で走行しています。
Cは止まって見ています。

この時それぞれA、Bはどのように相手のことが見えるでしょうか。という問題があったとします。

Aを基準(0)と考えるならば
・Bが時速30kmで自分に近づいて見える。
・Cが時速20kmで自分に近づいて見える。

Bを基準(0)と考えるならば
・Aが時速30kmで自分に近づいて見える。
・Cが時速10kmで自分に近づいて見える。

Cからみた時には
・Aが時速20kmで自分に近づいて見える。
・Bが時速10kmで自分に近づいて見える。

となります。
答えが何を基準として考えるかによって変化していることが確認できると思います。

このように何かを基準に測り、何を基準にしたかによって変化することを『相対』といいます。
(Cは静止しているという条件なので、それぞれの速度が相対的には変化しません)

なのでこの答えも

・Aを基準としたときは、Bが相対的に時速30kmで自分に近づいている。
・Aを基準としたときは、Cが相対的に時速20kmで自分に近づいている。
・Bを基準としたときは、Aが相対的に時速30kmで自分に近づいている。
・Bを基準としたときは、Cが相対的に時速10kmで自分に近づいている。

と表せます。

『相対音感』の相対も基本的には一緒で『基準となる音に対して他の音がどのぐらい離れているのか』が分かる能力ということになります。

具体例として、もう見飽きたと思いますが、我慢して『カエルの合唱』を見てみましょう。

カエルの合唱の楽譜-ハ長調とホ長調の関係-1

楽譜は『ハ長調』と『ホ長調』ですが『階名』は一緒です。
移調しているだけなので、半音や全音などの構成も一緒です。

今まで解説してきた図とともに確認してみましょう。まずは『ハ長調』です。

カエルの合唱-ハ長調の楽譜

続いて『ホ長調』です。

カエルの合唱-ホ長調の楽譜

相対音感は『カエルのうたが〜』の『か』、つまり階名の『ド』を基準として、次の音『レ』が全音離れているということを、感覚的に理解することができます。

『レ』の後の『ミ』は『レ』に対して『ミ』が全音離れていると覚えています。他の音も同様に覚えているので歌ったり、弾いたりできるわけです。

つまり相対音感は、音を覚えているというより、『基準となる音はどれか』『音と音がどれぐらい離れているか』『周りの音と調和しているか』を重要視しています。

キーを変え移調したとしても、音と音がどのぐらい離れているかは、相対的に変わりません。
移調しても歌うことができるのは、そのためです。

カラオケの歌いだしをつまづいたりするのは、基準となる音が見つけられてないので、結果外れるという理由になります。外れたときには『周りの音と調和しているか』を使い耳で聴きながら声を合わせます。
一度『キー』が合えば、再度外れるまで意識しなくても、記憶を再生すればだいたい合います。

思い返してみるとそんな経験ありませんか?

続いてこの記事の本題である『絶対音感』について解説します。

長かったですね。お待たせしました。

絶対音感とは

絶対音感は、相対音感と違い『階名』で音を認識するのではなく、『音名』で音を認識します。(『音名と階名』)

カエルの合唱の楽譜(ホ長調)-音名-2

『音名』で認識することで、なに調でその音楽が奏でられているかもわかります。
また音楽を聴くことで、『なに調でこの曲が書かれていて、どういう音で構成されて、どういう和音を奏でているのかなど』相対音感の人よりも深く音楽を理解することができます。

高度な絶対音感の人だと、曲を聴いただけで、楽譜が無くても先ほど書いた『曲の構成、調がなにか、和音はどうか』など楽曲を深く理解し、細かいところは多少違っても自分の楽器を使って、ほぼ再現できてしまうなんていう離れ技ができる人もいます。

『相対音感』の部分で『移動ド唱法』という言葉がありましたが、対義語に『固定ド唱法』という言葉があります。
『移動ド唱法』では『ド』を階名で移動させるのに対し『固定ド唱法』は文字が示すように『ド』は音名の『Do』で認識し、調が変化したとしても『Do』は移動しない呼び方です。

カエルの合唱の楽譜(ホ長調)-音名-3

この楽譜だと『かえるのうたが〜』は音名である『Mi Fa# Sol# Fa# Mi』のような呼び方です。

暗譜(楽譜を覚える)も曲の構成を深く理解できることで、一般の人より簡単に行えます。

耳コピも最初からほぼ正しい音で、楽譜を書き始めることができます。

声楽では、アカペラかつ伴奏がない状態でも、正しい音高(音程とはいいません)をとることができます。

ものすごい絶対音感ですが、世間一般的に少し一人歩きしているところがありますので、次は絶対音感の誤解を解いていきます。

絶対音感の誤解について

絶対音感は、身の回りの音を楽譜にできる人と、この記事では定義しました。
漫画やアニメで音符が飛んできたりするイメージですね。

間違いではありませんが、実際には、すべての音が音名になって耳に飛び込んでくるわけではありません。

絶対音感の人が音名に変えるプロセス

聴こえた音というのは『感覚上の音(聴感上の音)』でしかありません。
それは自分の感覚面では理解できますが、『感じるだろ?』ではなかなか人には伝わらないわけです。

そこで『感覚上の音』を脳内で音を分析・解析して変換、『音名や音符』という形にして人に伝えているわけです。

ですので絶対音感の人が、全ての音を音名として認識しているわけではありません。
このプロセス(工程)を開始しないかぎり、車の音はただの『車の音』だし、周囲の声は『周囲の声』以上の認識はしません。(もちろんそういう受け取り方をする人も中にはいると思いますが、稀です)

また、『絶対音感』を持っている人でも精度(音を言い当てられる度合い)については個人差が大きく、精度が高い人も精度が低い人もいます。
一般的には、自分が演奏している楽器の音については精度が高く、それ以外の楽器の音については精度が低くなります。

『絶対音感』と聞くと『唯一絶対』のような印象を受けますが、実際にはそうではなく、個人差が大きく、精度も人によって変わる能力です。

絶対音感の習得方法

絶対音感を習得するためには、音名で捉えるという『音を正確に認識する能力』と、『音と楽譜の関係を理解する』そして『感覚上の音を音名や音符に変換するプロセス』が、必要だと分かります。

音と楽譜の関係を理解する

『音と楽譜の関係を理解する』は、ここまでの内容で、必要最小限ではありますが、解説しました。
分かったかたは、絶対音感に必要なものを一つ手に入れたことになります。

音を正確に認識する能力

『音を正確に認識する能力』は、正しい音を沢山聴くことが必須条件になります。
一番最初に『絶対音感は先天性の能力ではなく後天性のものです』と書きました。
今絶対音感を持っている人も、最初からもっていたわけではありませんし、なにもせず突然絶対音感になるわけではありません。

正しい音を繰り返し聴くことで、音や楽曲の理解が進み、分かるようになってきます。

正しい音を聴くためには、楽器(声楽を含む)を演奏することが、一番の早道です。
楽器はなんでもかまいませんが、習得が得意な楽器と不得意な楽器があります。
またどの楽器でも絶対守るべきことがあります。

それは『調律(チューニング)』です。

調律について

正しい音と何度も書いていますが、この正しい音は調律無くしてありえません。
管楽器でも弦楽器でも鍵盤楽器でも『調律しなければ』『正しい音は絶対出ません』

音というのはデリケートで、温度や湿度で簡単に狂います。最初に合わせたとしても演奏中に少しずつずれていきます。

弦楽器は、弾くたびに弦がゆるんできます。ペグが緩むというのもありますが、弾くたびに弦が少しずつわずかに伸びます。
最終的には弦を変えないと調律しても音が合わなくなります。

管楽器も最初に調律しても、手の熱が楽器に伝わり音が狂うことがありえます。室温も変わりますしね。
金属の特性として熱を与えると膨張し、冷やすと収縮します。

ピアノ(手軽に調律できない)や電子楽器は例外として、一曲、もしくは練習の途中でも調律はマメにしたほうが良いです。

また、可能ならば、正しい音に限りなく近い音を毎回出せる鍵盤楽器と、一緒に演奏するようにすると効率が良いと思います。
鍵盤楽器の音はDTMでも録音でもなんでもかまいません。もちろん鍵盤楽器も『調律されていること』が絶対条件です。

1年以上ほったらかしで調律されていないアコースティックピアノは、正しい音がでません。
絶対音感を習得するのに『最高の楽器から最低な楽器に転落』しますのでご注意ください。
その点で言えば電子ピアノに代表されるピアノ音は最強かもしれません。調律の必要なくメンテナンスフリーですから。

私自身、ピアノとバイオリンを習っていましたが、どちらも必ずピアノの音に合わせることをしていました。

1人で演奏しているとき、人間の耳というのは、いい加減なもので多少のズレというのは、許容してしまいます。
それは『相対音感』でも解説したように『音と音がどれくらい離れているか』重要視するために調律がズレていても『音と音がどれくらい離れているかが合っていれば、全体的にズレていても気づかない』のです。

合奏した場合は『相対音感』で解説した中に『周りの音と調和しているか』があります。他の楽器と合奏したときには『周りの音と調和してない』ことを認識し、ズレを発見・修正することができます。

この『認識』と『修正』はとても大切です。

合わせる音は、正しい音でないと意味がないため、鍵盤楽器が一番適していることになります。

かといってピアノに興味のない人がピアノを買う必要はありません。

スマートフォンのアプリでもピアノの音が出すものもありますし、パソコンで音を作って再生させても良いです。
現在は色々な手段がありますので、ご自身に合った方法をとることができます。

もちろんピアノにも欠点はあります。先ほどまでのメリットがそのままデメリットにもなります。

ピアノはオーケストラの中でも一番低い音から一番高い音まで正確に出すことができる楽器ですが、鍵盤楽器という特性上、音符と音符の間の音を出すことはできません。

分かりやすい例でいえば、ギターのチョーキング、他の楽器のレガートと呼ばれる音符と音符の間の音も表現する方法は、再現できません。

その代わり正確な音を出すことに関しては秀でているわけです。
また、鍵盤を押すだけで正しい音がでるので、音を出すだけであれば技術も必要ありません。

続いて調律に使う基準ピッチ(音高)の話です。

調律のピッチ(音高)
基準ピッチ

調律するときには、必ず基準ピッチ(音高)を決める必要があります。

それが『A=440Hz』や『A=442Hz』『A=445Hz』です。

『A』が『音名(伊:Ra 英独:A)』を表し、『440Hz(ヘルツ)』というのが音の高さを表しています。
つまり『A=442Hz』であればAの音を『442Hz』に合わせ、他の音も『A=442Hz』を基準に構成するという意味になります。

基準ピッチの場所-ピアノ

ピアノは電子ピアノでない限り(電子ピアノは内部に調律機能が搭載されているのが普通です)調律師さんでないと調律できませんが、他の楽器は基本的に自分で調律します。

この基準ピッチは、国際基準ピッチ(音高)『440Hz』と1939年に国際会議で制定されましたが、統一はされておらず、国や楽団によって(430Hz〜450Hzなど)様々です。

現在の日本では『442Hz』で調律されることが多いようです。

『絶対音感』を習得するためには、同じ基準ピッチに調律することを心がけてください。基準ピッチが毎回違うと音がわからなくなります。

また、バンドや吹奏楽など複数の人と合奏するときには、必ず全員が同じ基準ピッチにしないと、音楽がおかしなことになります。

試しにピアノで作ってみたのでお聞きください。

ピアノの音がシンセサイザーの音みたいになったのが確認できると思います。
実際にはここまで極端なことにはなりませんが、『なんか変』『気持ち良くない』という感じになります。

この基準ピッチを変更できるチューナーは、KORG(リンクはKORGホームページチューナー仕様ページ)でいうと、仕様の『基準ピッチ範囲』という部分に当たります。

感覚上の音を音名や音符に変換するプロセス

『感覚上の音を音名や音符に変換するプロセス』は音に対する見方を少し変えることで、身につけることができます。

それは、日頃から音を聞いたときに『この音って楽譜上だとどの音だろ?』と疑問を持つことです。
聞いている音楽でもいいですし、電車の発着の音でも救急車や消防車のサイレンでも、なんでも良いです。

それを頭の中で想像して、家に帰って楽器で試してみてください。
『聴く』『想像』『試す』『結果』これの繰り返しで『変換するプロセス』が構築され、先ほどの『音を認識する能力』と並行して行うことで『感覚音』と『楽譜音』が近くなっていきます。

『絶対音感』について詳しく解説してきましたが、『絶対音感』と『相対音感』は共存できます。一番良いのは両方持ち合わせていることです。

特に意識する必要はありません。『絶対音感』を習得しようと思えば『絶対音感』も『相対音感』も両方レベルが上がります。ロールプレイングゲームみたいですね(笑)

『絶対音感』と『相対音感』の習熟の度合いは次のようになると考えられます。

絶対音感、相対音感の習得度

『絶対音感』の正確性と『相対音感』の柔軟性を持っているのが一番良いです。もし『絶対音感』だけ持っている人がいたら先ほどの『基準ピッチ』が変わっただけで、全く役に立たなくなってしまいます。

実際にはそうはならず、『絶対音感』で基準値は正確にもっていて、『相対音感』で柔軟に合わせるということができるわけです。

『絶対音感』に個人差があったように、『相対音感』についても表の通り個人差がかなりあります。

音響エンジニア時代に、とあるアーティストのかたのミックス現場に、アシスタントとして携わったことがあるのですが、ミキサー(絶対音感)と私の上司(相対音感)の会話で

ミキサー:『今ボーカルずれましたね』
上司:『半音の半音ずれましたね』
ミキサー:『ですねー』

という今でも忘れない会話がありました。
その当時の私は『半音の半音てなに???』『なんなんだこの人たち』と思ったのを強烈に覚えています(笑)

私自身を例にしますと、ピアノの楽譜の読み方で耳コピした『アンパンマンのマーチ』は、

  1. 電車に乗ってるときに脳内で『アンパンマンのマーチ』(実際に聞いていたわけではありません)を流し
  2. 冒頭の『そうだ〜♪』の『そ』は『ソ(階名)』だと決め(基準値)
  3. そしたら『ソソレ〜・ソソラシラ・ミファミレドシラ』みたいな感じかなとあたりを付けて楽譜に変換
  4. 帰宅後ピアノで弾いて修正
  5. 原曲に合わせて弾き、移調して完成

こんな手順で作りました。

この記事を書くにあたり、元々音響技術者(録音エンジニア)だったこともあり、公私共に多くの『絶対音感』のかたにお会いしていましたし、音については仕事上勉強していましたが、『絶対音感』について改めて勉強しなおしました。ただ私自身は『相対音感』なので『絶対音感』の人から改めてお話を聞き、内容についても確認していただく必要がありました。

私の師匠(元プロジャズピアニストかつ、絶対音感をお持ちです)に、記事の内容は確認していただきましたので、内容についてはご安心ください。

ここからは、お聞きした絶対音感の世界のエピソードというのを少し書きたいと思います。

絶対音感の世界

エピソード1 曲は映像で覚える

現役時代、1万5000曲を楽譜を見ずに弾くことができたのだけど、すべての曲を暗譜していたわけじゃなくて、冒頭の数小節だけ暗譜していて、弾き始めたら身体が覚えているのと、その曲がもつイメージの映像(風景だったり情景だったり映画のようなものだったり)が流れて、あとはそれに合わせて弾くだけでいいんだよね。

曲は全て映像で蓄えていて、きっかけを与えてあげれば再生されて弾くことができるんだ。

同じ曲だったとしてもその時の状態(コンディション、だったり場所だったり)で変化するから、その時の曲はその時だけでしかなく、全く同じものは作れないんだ。

エピソード2 1度聞いただけでもなんとなく弾くことができる

1度聴くとその楽曲がもつイメージだったり映像が流れて、あとはそのイメージを再生すれば弾くことができるんだけど、楽譜なんてないし感覚でやっていて、原曲そのままじゃないんだよね。
それに自分の感性で弾いてるから、でできた曲は、原曲とは音楽性が別物だったりするけどね(笑)

エピソード3 魂の共有

音楽はセッション(合奏)すると楽しいよね。感性の合う人とのセッションはさらに楽しい。
もちろんセッションする前にこんな曲やりたいとか、こういう感じにしようとか打ち合わせはするんだけど、いざ始まったらアイコンタクトや音だけで会話できるんだよ。
この人はこうしたいんだーとか、それだったら私はこうしよう、了解じゃあこうするね、みたいなやり取りがアイコンタクトや音だけでやり取りできる。

更にそれが高まって最高潮に達すると、セッションに参加している全員が同じ映像をみて演奏してた。なんてこともあったよ。あれは魂の共有というような表現しかできないな。


私には知らない世界だったので、とても驚いたのと、そんな世界体験してみたいと思いました。
それと共に師匠はそこに到達するまで、とてつもない練習を重ねて努力した、その結果なんだなと感じました。

なにせ『絶対音感』は後天性です。師匠も最初から持っていたわけではないのです。

またお話の中で、『音楽が映像で流れる』という部分がありますが、これは一般のことでも例えることができます。

テレビで記憶力対決のような番組は誰でもみたことがあると思います。記憶力に秀でている人は、文字だったり数字だったりするものを、写真のように画像で記憶するそうです。

私も速読の本や他の本も読みましたが、必ず書いてあるのが、『文字を文字として記憶するのではなく、写真を撮るように映像で記憶に焼き付ける』というものです。

これは、記憶力の話だったり、速読の話ですが、普通の生活の中でも、記念写真やスマートフォンや携帯で撮った写真を見ることで、『この時誰といて、どんなことがあって、なにをしたのか』を思い出せることは、経験したことがあるのではないでしょうか。

写真をきっかけに、保存されていた記憶が読み出すことができているわけです。

基本的には、これらの事象と同じことが音楽にもいえます。

ただ、音楽を映像として残すためには、音を映像に変換しないといけないので、その曲についての深い理解があってこそ映像に変換できるわけです。
歌であれば『この人がどういう気持ちで、どういう風に表現したいのか、曲の中で気持ちの変化があるのか、ないのか』などその曲から色々なことを感じ取ってこそ、映像に変換できるのだと思います。

絶対音感は感性の能力ではありますが、音楽というものを知るためには、音楽知識というのは、最低限知っておくととても便利です。

例えば『アナと雪の女王のLet it Go〜ありのままで〜』は、長音階と短音階(短音階というのは、葛藤や苦しみ、悲壮、悲しみなどを表現するのに秀でている音階です)を組み合わせて書かれていますが。

この曲は、エルザが嘆き苦しみ、葛藤しているのが描かれていて、曲の中で決意します。『私は私のままでいい』と、でも決意はしたけれど『本当にこれでよかったの?』という不安もあるように私は感じました。

もちろんこれが正しいのかどうかはわかりません(笑)
音楽はその人がどう受け取ったかが全てです。

でも私は、絶対音感ではありませんが、このぐらいであれば『知識』と『感性』を使って文字で表現することはできます。

ところで音楽で、1番大切なものは、なんだと思いますか?
それは、歌い手や弾き手の気持ちです。

『Let it go〜ありのままで〜』は松たか子さんの歌う劇中歌と、May−Jさんが歌うエンディングテーマがありますが、皆さんはどちらがお好きですか。

私は松たか子さんが歌う『劇中歌』が好きです。
好きな理由を考えたときに『劇中歌』のほうが、『自分は何を思って』『どんな事を伝えたいのか』『自分は今こういう感情なんだ』というのが、より伝わってきたからだと思いました。

音というのは、不思議なもので歌い手や弾き手さんの感情で、驚くほど音が変わります。

もちろん『テクニック』や『知識』『音を外さない』ということも大事ではありますが、『テクニック』や『知識』は、あくまで『表現方法』の1つにすぎないと考えます。

それよりも、相手に『何を伝えたいのか』『どう感情を表現して、歌い(弾き)たいのか』だと思います。

ここから私の経験談なのですが、私は歌(カラオケ)が嫌いでした。幸か不幸か『相対音感』ではあるものの『音感』については、職業でしたし、勉強もしていましたので、あるほうでした。

そのせいで自分が歌う声が、外れているということを直ぐに察知してしまい、『なんて自分は下手なんだ』と毎回思っていました。

人前で歌うときには、とにもかくにも『音程を外さないように』だけを考えて歌っていました。

このカラオケ嫌いを克服したくて、ボイストレーニングの本を買いあさり、自己レッスンしたりしていたのですが、大して変わりませんでした。

そんなときとある本に出会いました。

感銘を受けたのは、『自分の素直な感情を歌に乗せて歌うこと』という部分でした。

そこで今まで自分は、音程ばかりに目がいっていて何にも考えてなかった。と気づくことができました。

気のおけない仲間と『カラオケ』に行って実践してみることにしました。入れた曲を自分はどう歌いたいのかなんとなくイメージして歌ってみました。

そうしたら嫌いな歌うということが、少し楽しくなるのを実感できました(笑)
そして繰り返すうちに、『最近上手くなってきたね』みたいなことを歌が上手い友達に言われたりで『感情だったり想いというのは、伝わるんだな』と実感しました。

もちろん『テクニック』だったり、『知識』、『音を外さない』というのは大事ですが、それは『表現』するための、1つの手段です。

『ゴール』を『テクニック』や『知識』にするのではなく、『何を相手に伝えたいのか』にすることは、最初から考えておくのはプラスになると思います。

目的(何を得たいか)を持って『テクニック』や『知識』を習得すると、それは自分の表現力に繋がります。

process

具体的でなくても『なんとなくこんなイメージかな』と思うだけで随分変わります。

この記事を通して音楽に少し興味をもってもらえたら、嬉しいです。

絶対音感習得に向いている楽器

元々音響技術者、普通の人より多くの『絶対音感』のかたにお会いしました。
正確な数字をとったわけではありませんが、『絶対音感持っています』と仰ったかたは『ピアノ』か『弦楽器(バイオリン、ピオラ、チェロ』の奏者のかたか、『メインは違う楽器だけどピアノもできるかた』が多かったです。

このことから絶対音感の習得のしやすさだけを考えると『ピアノ』もしくは『弦楽器』が適しているのかもしれません。

ただ適しているか適していないかだけの話で、他の楽器で習得できないわけではありませんし、楽器の優劣でもありません。

それより、自分は『どの楽器の音が好きか』の方が重要です。

それに音楽をするのに絶対音感が必ず必要かどうかは、『NO!』です。

絶対音感がなくても音楽は楽しめますし、絶対音感がないと素晴らしい演奏ができないものではありません。

現に絶対音感がなくても活躍している奏者・作曲家・編曲家のかたは数多くいます。
音楽は楽しんだもの勝ちです。それは忘れず、楽しみながら習得を目指してみてくださいね。

以上で『絶対音感とは』は終了です。

まとめ

言葉にすると『絶対音感』は4文字しかありませんが、すごい文量になってしまいました。
『絶対音感』を通じて『いろいろな音楽の知識がわかった』『音楽に興味がわいた』と思っていただけたら、とても嬉しいです。

ちなみに、楽譜の読み方を知りたい方は下記記事で楽譜の読み方をわかりやすく簡単に解説しています。

ご興味のある方はご覧ください。

それでは楽しいピアノライフを♪

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